6249873885_7b75fba277_z 以下の記事を読んで、昔訪問していたあるソフト開発会社の、「会社同士のマナー」について語っていた経営者の話を思い出した。

 

個人店に大切にされる1人飲み食いの仕方について

まず大前提がこれだ。

「個人店で金払ったら客という概念は捨てて欲しい」

ベンチャー役員三界に家なし

 

その経営者は30年以上続く比較的老舗の開発会社であり、汎用機の時代から現在のwebサービス開発まで、時代とともに業務内容を変化させてきた。

「会社を成長させ、長く健全性を保つための秘訣は、顧客との付き合い方をきちんと考えることです」

と、彼はよく言っていた。

 

彼はまた、こうも言った。

「例えば、売上の多い顧客には手厚いフォロー、少ない顧客に対しては適当に、という考え方がありますが、私はそれをやることには反対です。」

顧客管理システムの常識をくつがえす発言だ。

 

「金払いで顧客をランク付けすると、どうなるか知ってますか?大口客は、うちを支配しようとし、徐々にわがままになる。そして徐々に利益率は下がる。それが代償です。」

では、彼等はどのように顧客と付き合っていたか。経営者は言った。

「うちは、金払いよりもマナーを重視します。結局のところ、お互いに尊重し合える関係かどうかです。」

私は、彼にその理由を聞いた。

 

「一見不合理に見えるでしょう。しかし、本当に付き合うべき会社は、金払いで相手をコントロールしようとはしません。

むしろ、カネで相手をコントロールしようとする会社は、ちょっと業績が悪くなれば、皆が見捨てます。会社の業績には波があり、悪い時は必ずきます。その時に、手を差し伸べてもらえるかどうか、それはお互いにマナーを守っているかどうかの関係によります。

だから、うちは「金払いの良い会社ではなく、マナーを守る会社」とだけ、付き合います。そうすれば、お互いに長期的に繁栄できます。」

 

そこで私は聞いた。

「マナーとは何ですか?」

彼は言った。

「まず第一に、約束を守ること。後から話を変えたり、責任を押し付けたりしない会社。

第二に経営者が謙虚である会社。経営者が偉そうにすれば、末端の社員まで偉そうな態度をとるようになります。

そして第三に、相手の話をきちんと聴く会社。一方的に通達し、身勝手に振る舞う会社など、論外です。

最後にきちんと説明をする会社。秘密主義は駄目です。パートナーとして付き合うためにはね。」

 

【お知らせ】
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第4回目のお知らせ。


<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>

第4回テーマ 地方創生×教育

2025年ティネクトでは地方創生に関する話題提供を目的として、トークイベントを定期的に開催しています。

地方創生に関心のある企業や個人を対象に、実際の成功事例を深掘りし、地方創生の可能性や具体的なプロセスを語る番組。リスナーが自身の事業や取り組みに活かせるヒントを提供します。

【日時】 2025年6月25日(水曜日)19:00–21:00
【ご視聴方法】
ティネクト本音オンラインラジオ会員登録ページよりご登録ください。ご登録後に視聴リンクをお送りいたします。
当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。

【ゲスト】
森山正明(もりやま まさあき)
東京都府中市出身、中央大学文学部国史学科卒業。大学生の娘と息子をもつ二児の父。大学卒業後バックパッカーとして世界各地を巡り、その後、北京・香港・シンガポールにて20年間にわたり教育事業に携わる。シンガポールでは約3,000人規模の教育コミュニティを運営。
帰国後は東京、京都を経て、現在は北海道の小規模自治体に在住。2024年7月より同自治体の教育委員会で地域プロジェクトマネージャーを務め、2025年4月からは主幹兼指導主事として教育行政のマネジメントを担当。小規模自治体ならではの特性を活かし、日本の未来教育を見据えた挑戦を続けている。
教育活動家として日本各地の地域コミュニティとも幅広く連携。写真家、動画クリエイター、ライター、ドローンパイロット、ラジオパーソナリティなど多彩な顔を持つ。X(旧Twitter)のフォロワーは約24,000人、Google Mapsローカルガイドレベル10(投稿写真の総ビュー数は7億回以上)。

【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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(2025/6/16更新)

 

 

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(Photo:Phil Renaud)